マダムオースカの宝石物語 Vol.153

暑中お見舞い申し上げます。猛暑の中、皆様いかがお過ごしですか?

朝の散歩で多くの方にお会いします。皆様暑い時間をさけ早朝の散歩を楽しんでおられる様です。あなたの猛暑を乗り越える健康法は何ですか?

今日は私の好きな「アンティーク ジェリー」のお話です。

一般に100年以上前に作られたもので、その素材や技法がその時代にしかなかったものや、価値あるものを「アンティーク ジュエリー」と言います。

業革命以後はジュエリーが男性(王侯貴族)から女性を飾るものになり、デザインの広がりを見せていきます。これらは殆どが、ご注文を頂いてからその方の為に作られます。 例えば、紳士が妻の誕生日プレゼント用に宝石商にブローチを依頼する。それを数か月かけて納品、こんな形の注文でした。ですから世界に一つだけのジュエリーなのです。

今に残る「アンティーク ジュエリー」の多くは、英国で作られたものが殆どです。

時代は、産業革命で世界を股にかけた大英帝国ヴィクオリア女王の時代。

 

女王は、若くして亡くなられた夫アルバート公を忍び、婚約指輪に使われたガーネットをこよなく愛しました。「アンティーク ジュエリー」にガーネットが多いのはこのためと言われています。

他にパールを用いたジュエリーでは、ハーフパールと言って貴重なパール(養殖技術がまだ確立されていない時代)は、半分にスライスして使われました。

このように時代と共にあった「アンティーク ジュエリー」。その楽しみ方の一端をご紹介しました。


文/『ジュエリー文化』の伝道師
ジュエリーアドバイザー 
マダム オースカ  大須賀睦美
野口英世青春通り 定休日/火曜日・水曜日

 

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