マダムオースカの宝石物語vol118

私が感動したリフォーム編1

暑さの中にも秋の気配を感じ始めたましたね。前3号で連載した宝石の仕分けをご覧頂き、沢山のご相談を頂きました。その中でとても心に残ったお客様のお話をさせて頂きます。

 

その方は、義理のお母様の遺品を整理して出て来た宝石箱をお持ちになり、ご主人と一緒にご来店され色々あってと、宝石箱と小箱を2つ取り出されました。拝見すると、色々なアクセサリーがぎゅっと詰め込まれていました。

 

まず本物とイミテーションに分けて1つ1つ丁寧に見せて頂きました。イアリングとネックレスのセットも多く、おしゃれを楽しんでらしたんですねと申し上げると、えぇおしゃれな方でしたと、最初は大したものかどうか分かりませんがとあまり興味なさげなご様子でしたが、だんだん義母様の思い出話になって、ご主人とお二人で宝石達を愛おしい目でご覧になるように変わられました。

 

そして、これは〇〇に、と孫や周りの親しい方々もの是非使って頂きたいと、クリーニングや手直し程度でいけそうなものが5点とそれぞれにリフォームしてお渡ししたいというものが3点に決まりました。そして、ご自分が手にされたのは、これはいつも着けていらしたからと、ルビーの指輪をサイズを直してお使いになる事になりました。

 

赤い石は”血を継ぐ”と言われています。この指輪が、次のお嬢様まで繋がっていったら素晴らしいですね、とお話しながら素晴らしいですね、とお話しながら心温まるご相談となりました。

 

文/『ジュエリー文化』の伝道師・ジュエリーアドバイザー

マダムオースカ 大須賀睦美

(この記事は2018年9月13日のクイック#999に掲載されました)

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